弱虫ジミーの話/ナイチンゲール
の胸が勇気で一杯になったらお前さんはもう弱虫ジミーじゃない。
あの勇者ポルンガのような立派な戦士になっとるだろう」
それは一体いつ?
「それはお前さん次第じゃ。
お前さんが欲しいと思えば思うだけ、勇気の守りはお前さんに勇気をくれる。
それじゃあな、ジミー。ワシはそろそろ家に帰る。
その勇気の守りがもう必要なくなったら、ちゃんとワシに返しておくれ。
この世界にはお前さん以外にも勇気を必要としておる人がたくさんいるんじゃ」
じいさんはゆっくりゆっくり家に帰っていった
ジミーは勇気の守りをギュッと握り締めた
心のどこかがカッと熱くなった
自分はもう弱虫ジミーなんかじゃないってそんな気がした
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