AM2:56/a.u.i.
もう二本の指はたらりと垂れ下がっていて
それでも狂気は青々と垂れ流されている
よって、
手元には一本のペンと
鳩は羽をばたつかせるであろう
明日は晴れだ
あらゆる所在なら此処にあるよ
私は指が折れるたびに喘ぎ声を上げ
蹲(うずくま)ってやがて金の粉になった
そして、
詩がかけることを愛した
如何して踏み入れられなかったのであろう
襖一枚で隔たれた諍(いさか)いに子供は
そこに、
何があったというのだ
あなたは泣いている
命は捨てられている、捨てられてるのだよ
命を繋ぎとめる人がいて
それでいて
どちらも青々として 悲しくて
明日は晴れる
それでいい、そうであれ
私は指に手をかけた
あと一本でペンは握れなくなる
それでもまだ
私は弱い
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