不在/
松本 涼
最近は色とりどりの空回りを
踊って僕はすっかり忙しい
それは時には一つの映像に
留まれない忙しさだったり
あぐらを掻いたまま
立ち上がれない忙しさだったり
何かが夢から
ついて来てしまったように
何度も魔法を
かけられては解かれるように
けれどもそれらはみんな
まるで複雑な仕組みではなく
単に君が不在する場所で
戯れる僕の弱さたちなのだ
なんて無邪気に残酷に
そして滑稽に
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