ヒキコモリの理由/
海月
暗闇の部屋の片隅
静かに呼吸を零す僕が居た
生きる気力も生まれずに
生き延びていた
食事は廊下に散らばった
結局は手付かずに近い状態
嘔吐が空腹よりも先に
世間ではヒキコモリと名付けられた
好きでそうしているのではない
嫌いでもないのが心情
埃の量が語る
時間は進んでいたこと
時間は戻れないこと
ヒキコモリの理由を忘れて
部屋から出たいけど
生きる気力はなく
生き延びている
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