白昼夢/e R i
 


コンロをカチリと消す気配にはっとする
涙をすくうキスにまた涙が溢れる
寝ぼけた笑顔でふにゃりと笑って
やさしく髪を撫でる仕草にバツが悪くなる
コーヒーカップに注がれたミルクに
逃げ込んでしまいたくなって
いすの上で小さく体育座りを決め込む

虹色の袖口が居心地悪そうにコーヒーカップを包む

今までアナタを包んでいたタオルケットが
淡い光の中、置き去りにされて
ハニークッキーの甘さに揺られながら
甘い甘い夢を紡いだ白さにとけた

ベビィパウダァ、ミルクのにおい
真っ白なヴァニラ

アナタとアタシの、小さなお昼夢ものがたり
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