何をリハビリするのだろう。/いとう
 
、そしてそれは、じつは、彼の苦悩なのだろう。
と、思っている。似たようなことを彼自身にも告げたことが何度かある。
(覚えているかどうかは知らないけれど)


リハビリ。リハビリテーション。


珍しく、本当に珍しく、彼の作品について言及したいと思う。
というのは、珍しく、途中まで彼の詩を読み進めてしまったからだ。
彼本来の持つつぶやきが本来のつぶやきの形として顕れていて、
「作られた」感覚が中和、あるいは緩和されているのだ。
詩とは本来、こういう場所から生まれ、形作られるものなのだろう。そういう感覚。
けれどその感覚は、途中で途切れてしまう。

> けれど あな
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