冬の風/天使
冬の風にあたると・・・すごく冷たくて寒くなる。
手は冷蔵庫に入れてたみたいに冷たくなって、
顔はあまりの寒さで痛くなって・・・
こんな時に、「誰かに温めてもらいたい。」と思ってしまう。
部屋に戻っても誰もいない。
もちろん。すごく寒い。すごく冷たい。
その寒さにあたると、「自分は一人」ということをまた深く実感してしまう。
だから冬は嫌いだ。
街の中を歩いていると、手をつないでいる恋人たちが通り過ぎるたび、
そこだけは暖かく、愛にあふれている。
僕はただ1人、空から降る雪を眺めてた。
「今年も寒い冬だな・・・」と呟きながら・・・・
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