俯く私/水無月 綾
貴方と逢えて
嬉しいはずの私は
何故か俯く
溢れ出しそうな
笑顔隠すため
ストンって
貴方の隣に腰下ろして
この幸せ噛み締める
寄りかかる事は出来ないけれど
貴方の歌が聴けて
嬉しいはずの私は
何故か俯く
溢れ出しそうな
涙隠すため
私に向けてじゃない
知っていても胸に来る
妄想の中だけなのだけど
貴方の隣を歩けて
嬉しいはずの私は
何故か俯く
溢れ出しそうな
切なさ隠すため
一歩の歩幅が違いすぎて
追い付けない
手を伸ばす事も出来ないから
貴方と2人で話せて
嬉しいはずの私は
何故か俯いたり
視線を逸らしたり
溢れ出しそうな
淋しさ
想い
全て押し殺すため
貴方に触れたい
貴方に触れられたい
いくじなしの私の心
いつも俯いてばっかりだ
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