虹を食べる/たかよし
 
ある秋の昼下がり

空から蝶の羽が落ちてきた

すかさず見上げたら

小鳥が一羽飛び去った

僕もそうだが人は

蝶の羽を好むが

小鳥はその肉を好むらしい

彼の食べ残しは

虹のように輝いていた

僕は目と心で

虹を食べた


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