太陽の足元/むらさき
 
後に
ご機嫌なステップの女が一人

電話で繋がる
全ての愛する人に
元気で歩いているよと
そっと心でつぶやいてみる

すれ違う人々には
もう二度と会わないけれど
この瞬間を生きていることを
共に喜びたくて
すれ違うように目配せをした

今日は晴れだった
明日も晴れだろう
生まれた時は晴れだった
死ぬ時も晴れだろう

全ての愛する人に
声を出さずに尋ねたくなる
沈む太陽の足元に向かって
あなたも元気に歩いていますか

明日の朝には会えるはずだ
コンクリートの割れ目に咲いた
小さな一輪の白い花に

















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