詩と大脳生理学。その1/いとう
ちろん別にポエムを貶
しているわけではなく)
で、そのような要素がどこに表出するかといえば、それはもう、主題の掘り下げと手法に
他ならないんだよね。俺は批評とかで、特に構成や手法といった技術的部分について言及
することが多いけれど、そしてその点について時々誤解されるのだけれど、それは別に
「詩は技術によって“構築できる”」と考えているわけじゃないのね。そんな小手先で魂
の発露に迫れるわけがない。そうじゃなくて、魂の発露といったものを「(理想としての)
完成された詩」により近い形で形成しようと考える場合に、技術が、そして技術を理解し
て把握するということが、とても重要なものだと考えているわけです。この次の「その2」
で書くんだけれど、詩は右脳だけで書けるものではないし、左脳だけで作れるものでもな
いということです。
とまぁ、次への前フリも出てきたのでこのへんでおしまい。
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