ケムリ/天使
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僕らが生きていて 一番苦しいことは 一番悲しいことは
自分が生きてきた思い出が どこにもないということ
自分がここにいたという記憶・・・・
それさえ忘れてしまった僕は
君の記憶からも煙へと変わっていく・・・
何度も思い出そうと頑張っていても 結局何も思い出せない
僕には何もない
僕には何も残されていない
僕は誰なんだろう
僕のすべてが 煙へと変わっていく・・・・
煙は空高く上がり やがて雲へと夢描き
君のとこを通り過ぎ
僕はひたすら上へ昇る
そして僕は 空高く上がり
君をずっと ずっと 見守るのでした
僕は煙になっても 君のことだけは 想い続けるのでした
たとえ思い出を忘れたとしても 君のことだけを想い続けるのでした
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