うた/こむ
 

からだをまるくちぢめて
うたえないうた
かけないことばを
つぎからつぎへと
もてあそぶまよなかに
ただひとつのこる
ほんとうのことは
かなしい

かなでてしまえば
もうそこにはのこらない
ひとつのうた
ひとつのせんりつを
つむぎだして

どこからともなく
きてしまうものを
まつ
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