*へんしんトウ*/かおる
みどりいろに抱かれた想いが
無機質ななまり色に染め上げられていく
黒いトンネルにすっぽりと覆われ
闇が前後左右の感覚も奪う
いつでも フワフワの砂糖菓子のように
アリスの森で戯れたいけれど
時々は 底なし沼に 魅入られて
わけの分からないものをかじり
血の涙を流すのも一興
★ 返信*変心*変身★
シト シト シト
けぶるような 雨が降る
サンサンとした夏色を 消し去るように
今 音もなく 空が ないている
言わないで 聞きたくないの 見せないで
ひとなつの 想い出だなんて
陳腐な言
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