砂浜/佐藤伊織
 
干からびた時間を笑ってすごす。

白い幕に閉ざされた窓の向こうに
僕の行けなかった黄昏が潜んでいる。

澄んだ青い海を背に小石を拾うと
波の音で囁きはかき消されるのだ

寂しさが満ちるまで。


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