しとしと/
なかやまそう
けだるいオープニングトークが
はじまる頃に
僕は眠りから覚めて
8時31分
シトシトと降る雨だけが
自分の輪郭をつたえてくれる
日には
ビニール傘もミロの蓋も
僕のココロも携帯も
分厚い本も
パタンと閉じて
きゅうくつなもの
すべてはずして
泥の水たまりから
ひろがる広大な
タンザニアを
眺めてみるんだ
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