脳の詩/むらさき
思慮深い顔を装っているが
頭にあるのは
前に座っている
一般的にハンサムであると
定義されるであろう男の
股間のふくらみであるなんて
誰も気づかないのは
幸いであった
輪切りにしてみたら
かに味噌
脳はいつだって
スキャンダラスだ
あんたのは何グラムですか
わたしのはちょうど
裏庭に寝そべっている
苔むした石ころ程
お会いしたことはございませんが
いつも心に感じています
あんたのは何色ですか
わたしのはちょうど
先人達が探してた
さびれた鍵のねずみ色
わたし あたし あたい お姉ちゃん 脳 (blank) 脳 (blank)
A brain brain goes around
Let’s play hide-and-seek
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