独/
炭本 樹宏
友達も恋人も帰ってしまった
雨はしらないうちに止んでいる
ついさっきまでの
喧騒が嘘のように
部屋の中は
パソコンのビィーンという音以外
何も聞こえない
突然
足場が崩れて
宙にういているような
頼りなさ
独りでいることを
嫌というほど
思い知らされる
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