into interstella burst/小林レント讃6/渡邉建志
も。そう、この詩はsの文字と音の擦れが一つのテーマだ。それはwatashiのsである。s、この摩擦音。詩/s/、紙/s/。「母音の欠けた空白の打楽器・・・------ 」それがsの音。封筒の繊維の音、テクスチュアの音。「接触音」とH氏は言った。「sという子音の 身をよじらせている様子」とも。それがまた、紙の繊維みたいに見えるのだ。そうやって、頭からゆっくりと読み下していくと、最後に、パーっとまぶしい光が見えた。すごいと思った。me-te-のふと訪れる瞬間である。封筒と私の、水溜りから空への旅。そして酩酊と睡眠を通って封筒と私の融合。最初は封筒の筋の母音のない音から、最後は空の筋の光に至るまでのプロ
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