鬪爭祭/
人間
くらげ
数多のくらげが漂い
触手と触手の隙間に隠れた虫食い血を吸う闇
つんざく静か
ついばむクチバシやいば
啼いてドードー
DHi
雨樋に乾く愛玩アメフラシを見るなり、
「マァマァ」と駆け寄り、
雨乞う雛妓、
音刺しては、伸びて陰
それは陽炎サボテン、
踊る暗愚囃子、
蛾、いわばガ短調に頬寄せて
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