梓野玉扱キ家物語/加藤泰清
 
私はそれよりもそ
の下半身の相当な膨れ具合に笑い転げるこ
とだけに精一杯だった。じたばたともがき
続ける脚も余計にチャーミングに見えた。



   その新聞には日付が書いてなかった。代わりに
   愛している、の五文字が記入されているだけだ
   った。精悍新聞。意味のわからない文字の羅列。
   私の股間は薄っすら濡れていた。その理由すら



              みにらしはみにらりせとしとしりせしりせと
              しせりししとしとふじこあよわあふゆみらい
              みにらあふもとねねさそらしとしとににしゆ



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