だんだん無感動になってゆく/Monk
パン」ごしにウィンクされた。
しかたなく娘を誘いだし面積の話を一晩中することにした。
6/7
真夜中の殺意は宅配ピザの兄ちゃんに向けられる。
赤いピザソースがうまい具合にカモフラなのだ。
僕は友達から買ったピストルを構える。
でも弾丸はこめられてなかった。
結局その日ピザは届かない。
きっとその前の宅配先では弾丸がこめられていたんだと思う。
7/7
朝の駅ではたくさんの人が階段を下っている。
オフィスの天井を見上げると蛍光燈が敷き詰められている。
お昼の喫茶店には小さなテーブルに過剰なランチが並んでいる。
僕はパソコンの入った重たい鞄をビルの上から放り投げ
どうか誰も怪我しませんように、と祈る。
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