ホイットマンは世界にひとり/狸亭
問わねばならない
洞察力をそなえた詩人は 何世紀も未来の時代に身を投じて
行為者や行為の価値を 時代の変移にてらして判定せねばならない
未来からみつめてみよう 生きつづけているか かろうじて。
ホイットマンは一八九二年 七十三歳で死んだか いや死んではいない。
同年二十五歳の夏目漱石がいちはやくこの国に紹介して
生誕一〇〇年の一九一九年ホイットマン熱は最高潮にたっし 国内
有島武郎 白鳥省吾 富田砕花 など民衆詩派への影響 そして……
(押韻定型詩の試み 21)
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