こころみ  3/るか
 

      滑り落ちていくと
      訣別の唾のように、君は

      真空へ
      吐瀉する
      海の 迸り、
      ガード下で
      君は念仏に
      両耳を抑え
      後悔を 絶叫したが
      猶 
      白髪が降りしきるから
      泥濘を、もだえ
      
      希望とは
      何だったろう、
      それが
      ありえないのならば
      
      裸足を怖れては
      渡れない線の
      そちらで

      

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