やきそばパンはいかにしてなくなり、夏はどのように始まったか/Monk
格好」
「そんなこと言われても」
「いいにおいがする」
「バーカ、バーカ、バーカ」
「バカですから」
「ねー」
「なに」
何も変わらないでいられる限界の線はどこだ
「ここから飛び降りるって言ったらどうする?」
「・・・と彼女はどこか遠くを見つめながら言った」
「で?」
「ぼくは『大丈夫、すべてうまくいくさ』と言って彼女の左手にキスをした」
「却ー下」
「なんだと」
「おもしろみに欠ける」
「おもしろみが求められていたとは!」
「はい、別の答えをさがして」
やきそばパンは食べなければなくならない
わかるのはその程度の
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