長い長い講堂の時間/うめバア
いるうちは気にもとめず
けれど自分もそのうち呼ばれるのだろうと、思った
何のために、誰に呼ばれるのか
そのことを考えてみようとはしなかった
一緒にいたうちの1人が呼ばれ
それからまた、別の1人が呼ばれ
だんだんと、人がまばらになっていくのを感じた
それでもまだ、何が起こっているのか
見極めるのは、後でいいと、たかをくくっていた
よく知っている人達の顔ぶれが全部消えたので
私は、あまり仲良くない人に近づいて
話をせざるをえなくなった。
知らない人の中には嫌な人もいたけど
新しく友達になれそうな人とも会えた
けれど、その人達もまた
しばらくすると、行ってしまった
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