*カウントダウン*/
かおる
もくもくの白さを
蒼い空に貼付けていた夏は ミ〜
ろうそくの灯火なのか ン ミ
最後の悪足掻き ン ミ
ン ミ
ン ミ〜
ン
ヒグラシに明け渡す気もなく
大地を震わす絶叫でお題目を唱えている
べっとりと張り付く熱と湿気を
ゆるゆるとかき回す風は
どこまでも停滞しているようで
空は高さをぐっと低める
涼を運びに
[
次のページ
]
戻る
編
削
Point
(5)