割れ碗/チQ
 
掬った泡
消えるのにかからぬか指又から漏れ
床、廊下、通路、道路、坂道、下水溝、
川、草むら、グラウンド、他人の手、

足、を使っても膨らむことはない
ばかりか何処へ行くのかも
よくわからない湿度緩い風に乗る泣き声は嘘だからそのうち止むに決まっている言葉繰り返しているうちに笑い声がサンプリングから抜き出した紙が薄い茶色であった
というだけで皮は水色
絵が刷られたベージュ色

凹んだワックスの入れ物まだ使えるが最近あまりつけていない汗が嫌いなばかり、結局、来なかったなあ、明日からまた掬いに行かなければ救いを求める事すらお絵描きか飯事おれは手で碗を作ることも出来
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