*雨 恋し*/かおる
 
げを団体で引き連れて
          我が物顔で 闊歩しだすと
          雷神がいかずちの 
          ファンファーレを轟かせ
          ギザギザの輝きを 
          そらに残していった
          乙女の流す涙も あつく 激しい





乾ききった しらちゃけた 大地に

ぬくもりのベールが 静かに 静かに たちこめる

      シト シト ピチョン

金魚鉢のこちら側から 喜びの鼓動が

黒く くろく 塗り込めるのを

ジーと 見つめる ある夏の日の 出来事でした


大粒の 水滴が しゃぼんのように

      ぷくり ぷくり ぷくり

      ふわり ふわり ピシャン


金色に輝く 水玉に 

くらむぼんを みつけたよ
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