近日点/黒川排除 (oldsoup)
 

世界は美しいの

冷たい息を吐いて殻は閉じ永遠の冬を告げた森が中央へなぎ倒した木々を抱き更なる眠りを告げる冬
内部への旅が告別を目的としたコンセントレーションの頽廃した劣化した混在した足取り
道標を各々の元へ携えることが頭数への不当な見解だとして、
宣言するものの後ろで憎まれた手の中にたたまれたチケットほどの面積でうずくまりながら生きていた過去をポリエステルの生地に隠しながら
疑われぬことが何よりの心情として。今わたしの座標を静かに吐き出す山の名をなんと名付けようか

稜線に鮮烈に浮かび上がる飛空挺の動力を現在に求めるような
ありふれた知恵で、
ありふれた肉体
ありふれた事
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