シノギ/捨て彦
。釘もしっかりしてるやんッ。へー。すごいなぁ、すごいわぁー」
「うちの倉庫漁ってたらね、見つけましたのんや。多分、もうわたいのおじいちゃんの頃か、もっと前かくらいの品やと思いますねん。サダさんに見したら、さぞかし欲しがるやろなぁと思いまして。」
「うわぁ。マジで。俺欲しいわッ。最近の祭りとかでやるスマートボールは全然あかんねん。もう、全然なってないんよ。ギミックがね。もう、祭りのんは最低ッ。でも親父んとこのんはおもろいよなぁ・・・」
「ち、ちょっとちょっとちょっとちょっとッ。もう。ほんまにこの人はスマートボールに目がないなぁ。ちょっと、兄貴ッ。そんなんでシノギの代わりになるわけないですやろッ
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