シノギ/捨て彦
。こっちもな、お前のゆうてることにいちいち耳貸してやるほど暇やないんやで。ええ。わかってんのかホンマ。俺もな、そうやな、三回までは許したるわ。ええ。まあ、ゆうてもお前は俺の可愛い弟や。そうやな。三べんまでは、俺もチャーント、こないしてワレのため思って、注意したるけどな。それ以上になったらな、もう、あれやで。もう、それ以上なったらな、もう、ものっそいげんこつハンマーお見舞いすることになるで。ええ。なあマサ。そのへんのことをな、よう肝に命じとかな、お前、えらいことになるで。ええ。ほんまに。あほたれッ。」
「・・・・さいですか、兄貴・・・、ほな、言わしてもらいますけどな・・」
「おおッ。なんやマサぁ
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