2005.7.7/馬野ミキ
た
わたしは、
わたしは二日酔いだった
インターネットにつなぎmixiをみてすぐにやめた
買うまでは随分楽しみであったが買ってからまったく手をつけてない本が一冊あったので
ソファに寝転んで頁をめくった
1頁目には何も書かれていなかった
愛猫が尻尾をたてて下半身をわたしに摺り寄せてくる
こいつはオスなんだが、仲良くしよう。
調子は最悪だったので部屋に閉じこもり詩ばかり書いていた
どの本を読んでもどのTV番組をみても誰と会っても何も感じない
世界は既に知っているものや飽き飽きしているもので溢れていた
まだで逢っていない女の子たちとまだ生み出されていない言葉
創造
そういったものにしか興味をもてなかった
愛猫が明朝のからすの鳴き声に反応しベランダへ駆けていく
俺は本の2頁目を眺めた
そこにはただ本の題名が書き綴られていた。
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