2005.7.7/馬野ミキ
二日酔いだった
目をつぶると昨夜集中して見たエロサイトの残像が浮かんだ
くだらないバナー
朗読会の準備は着実に進行されたが
肝心の朗読はだめだった
セックスも生活も破綻していた
去年辺りから妙に体中が熱っぽい
俺は咳き込みながら煙草に火をつけてコーヒーを探す
コーヒーがない
冷蔵庫を開けたが麦茶もない
星の王子様のプラスチックコップに氷を放り込み水道水を飲んだ
もう一杯。
西武新宿の駅ビルで買ったものだ
キラリ星の王子様
一昨日俺が受けた批判はそのまま彼自身に向けられた批判であった
彼は渇望していた
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