ざあざあ/
床
ざあざあと波打ち際でつぶがおどる
黄色のくもがきりんをうたう
知らなかったよなんていわせないからね
ざあざあと
雲が太陽をふわりりとかくして
瞬きもしないで
さよならをしていました
知らないまま
通り過ぎていくことを あたしはこのとき
初めてのぞんだ さよならだけが
みかたな気がしていたのは 裏返して
トランプみたいに
ざあざあ ながして
とおりすぎる
つぶが瞼を そっと
やさしくなでる
さよならが やさしく過ぎてく
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