たとえ明日は 裏切ろうとも  マリアンヌ・コーン/砂木
 
十三歳の頃 汽車に乗っていった図書館で 偶然手にとった本。
マリアンヌが いた。
第二次世界大戦中 投獄された牢屋からみつかったと あったと思う。
血で 見つからぬように壁に書かれた詩。
子供の頃から 好きで書いてる詩ではあったが この詩は 違う。
同じ二十三歳くらいで なんということだろうと思った。
汽車の時間もせまり この詩と もう一作 ノートに写し 実は本の名前は
写さないでしまった。
ネットに簡単ながらHPをもち この詩をだしていた所 大島さんの身内の方が
この本の存在を教えて下さった。こんなことってあるのだろうか。
十六年も前に 写し取ってきた本の著者が わかったので
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