君のための存在意義/兎乃 しずる
 
君の笑顔を取り戻したいから。
君のぬくもりをこの胸に感じていたいから。

そのためなら
僕は喜んで悪魔にでも魔物にでもなるだろう。

暖かな光の渦の中にいた君と僕・・・
幸せだったのは僕だけで、君は傷をもっていたんだね。
愚かだった僕は気づかなかった・・・

君のいなくなった部屋で朝を迎えて、やっと気がついたよ。
君の存在がどれだけ大きかったか。
君の言葉がどれだけ僕を支えてくれたか。

君の笑顔を取り戻すためなら
君のぬくもりを感じるためなら
僕は喜んで悪魔に魂を売りましょう。
たとえ、それが間違いだったとしても・・・

君に伝えたかったこの言葉。
この身が裂けようとも、砕けようとも君を守り続ける。

こんな言葉、君がいないのなら意味はないけれど・・・




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