夏のからだ/
竹節一二三
水平線をながめて
二リットルの水を浴びる
空と海の間の
相容れない一本の線は
わたしたちに にている
つまさきを砂に沈め
光を背にあびる
水はしみこみ
かわき
そして きえる
水になりたい
からだの中に万物をとかし
夜には眠る
さらさらとよせては返し砂をひき
うねりさざめく 水に
ぽ
と
ん
夏にうすまり
消え
また 還ってくる
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