小説の習作 原稿用紙三頁 #27/田中教平
の良い、そして今もしっかり付き合いを持っている実家との関係性が、わからなくなってしまったのである。
確かに、今、現在、実家の家族との仲は良好である。良好過ぎるといってもよい。
それはユウスケや妻のカナが、実家に対して配慮し、イベント発生時には、必ず贈り物を送ったり、また、実家側からは、お米まで頂いてしまったり、仕事を紹介されたりと、何かと優遇して頂いた恩がある。
しかし、ニルヴァーナを訴えた男性のように、ある日突然、そのとき、自分の置かれている身が、やはり、おかしいのではないか、と思いかえす、疑問に思う、悩む、という事も人間だから、当然あるのでないかと思ったのだ。
自然の中を歩きな
[次のページ]
戻る 編 削 Point(5)