『公民千益』と『同じ穴の狢』/鏡ミラー文志
この詩の旋律というかなんというか、今でも中々琴線に触れるものがある。
酒屋で披露したところ
「キリストのなんちゃらみたいだねえ」
とうろ覚えだが、そんなお経じみた印象を持たれたようだった。
私民と市民の違いみたいなものを現した冒頭部は、社会問題に関心を持つものとして多少こだわりを感じさせるものだ。
想像力がなければ他人のために自分を律することもしないだろうし、自分の欲望を制し、律することがなければ、自立も難しい。自立心なきものに志を持つことは難しく、志がない以上、夢が叶うということもない。叶わなければ終わることもなく、終わらない以上余生余暇もなく、それがなければ安らぎも生
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