小説の習作 原稿用紙三頁/田中教平
 
 ユウスケは一連の仕事を仕上げると、解放されて、自宅に帰った。
 今朝は忙しく、一日三頁をノルマにしている私小説を書く余裕が無かった。
 その代わり、彼は「粗鉄とインク」という詩を書いた。詩の、リハビリを開始して、二作目にあたる。
 ユウスケは小説と云うのは論理、である事が段々分ってきた。
 それに対して、詩というのは必ず飛躍する事が求められるが、それも論理の内といえば論理の内であるが、なんとも形容しがたい。謎、を孕んでいた。
 彼が一番今、興味関心がある事というか学びたいことは、ダダであった。
 中原中也は初期、強くダダイズムの要素を取り入れた。しかし、第二集の「在りし日の歌」になる
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