春宴/ひだかたけし
赤信号に立ち止まり
ふと足許見れば
いじらしくも道端に
小さき野草の群れ花盛り
紫の色彩浮き立たせ
三寒四温の季の気を嗅ぎ
絶えざる移行を察知して
今だとばかり頂きに立つ
世界の層の拡がりいき
無限夢幻の儚き嘆き超え
自らの意識を生命の力へと
宇宙大までのダイナミズム
今この瞬間に閃光走り
見入る足許に
敷き詰められる
弓なり戯れる紫の彩
薄闇覆う世の輪郭に
ぶんぶんぶんぶん
唸る生命の貫かれ
迸り出る透過の一瞬 、
名無き灯明の
終わることなき花盛り
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