小説の習作 原稿用紙三頁 #23/田中教平
 
側面が見受けられた。ユウスケも、それは仕方ない事であると思うが、思い込んだら、一直線、カスタマーサービスに電話をして、しつこく話をする彼女を眺めていては
「なにしてんの、なにしてんの」
とユウスケは制したし、それを考慮すると晩年に何か大きなトラブルがあるのではないかとも想像され、気の休まらない日々がつづくばかりであった。
 勿論、ユウスケはカナを愛していたし、その為、色々試行錯誤も試みたが、では、最後に実務に動いて問題を回収するという役割を負っていたのは、多くは彼の方であった。
 感情を気まま表現したいが、その責任は負わない。このスタイルを続けてゆく限り、カナの、いいや、二人の晩年は暗そう
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