時間の急流/岡部淳太郎
わからずに
誰もがとまどってしまう
ある者は高度経済成長の日本を目撃し
ある者は戦国時代の合戦の様子を目撃した
またある者ははるかな未来の先で
宇宙に進出し異星人たちと交流する場面を体験した
そのような様々な時間が渦巻くなかに
人の存在は投げこまれ
そのなかでは 時間に前も後ろも関係ないから
人はようやく時間から開放された真理を知る
時間とはまぼろしであり
人が便宜上作り出しただけのものでしかないのだと
人は滝壺のなかで様々な時間を飲みこみ
そうすることで時を越え時を渡る存在となる
それは人として進化した姿であるのか
その正否の答も 時の審判を待つより他ないのではあるが
(2026年1月)
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