あさまだき/秋葉竹
もしこのひとがいなくなったら
僕は生きて
ゆけないだろう
あらゆるものごとに
興味もなくし
生きてるのか死んでるのか
わからない蜃気楼みたいな
にんげんになるんだろう
というより
生きかたを忘れてしまい
………………………
隣のベッドで眠る
このひとの寝息が聴こえているいま
あさまだき
寝顔にキスでもしてやりたいけど
昨夜のケンカがあとを引いてて
それを嫌がるかもしれないから
我慢しよう
そして起きて来たら
開口一番
謝ろう
いつだってそう
ケンカを売るのは僕のほう
ケンカのあとで
けっしてかけがえのないたいせ
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