小説の習作 原稿用紙三頁 #15/田中教平
の高まる世相に、必死で自分の頭で考え抜いた結果なのか。その辺りの事をユウスケは知りたくなった。六所良邑(ろくしょよしさと)の人生が、水のような人生だったのか、火のような人生なのか知りたかった。
コンコン、と音がして、ふりかえるとカナが呼んでいた。
ユウスケはコンビニの中に入ると、カナ、彼女の手をとって、お酒コーナーに向かい、一番安いウイスキーを手にとって、レジに向かった。お金はカナが支払った。
帰宅してポストを開くと、ダイレクト・メールで一杯だった事に気づいた。最近、仕事の日も外のポストを見ていなかったのだった。
ユウスケが玄関を開けると、カナはダイレクト・メールやチラシ等を、玄関
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