小説の習作 原稿用紙三頁 #15/田中教平
 
 
 ユウスケ、彼は妻のカナと夜更け、近くコンビニまで歩いてゆく事にした。
 彼は久しぶりにウイスキーが飲みたくなった。と云うのも、妻のカナが、歌詞を入力すれば音楽として成立させてくれるAIアプリに嵌まり込んだ。しかし元音響技師だったユウスケは、そうしたテカテカした音質よりも、よりアナログな音楽を聞きたくなった。具体的には戦前のアコースティック・ブルース、ロバート・ジョンソンが聞きたくなった。ロバート・ジョンソンを聞きながら、ウイスキーを飲むと、本当に愉快な気持ちになる。そこで彼は、妻に頼んで、ウイスキーの小瓶を買って貰おうと思ったのであった。
「煙草も止めたしいいだろう?」
「そうね、じ
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