小説の習作 原稿用紙三頁 #14/田中教平
前に、彼の事を『黒い心臓』と非難した作家を、彼は知っていた。それを読んで違和感を覚えた事もあったし、センセーショナリズムに走り過ぎているとも思った。第一、安倍晋三が読んでいたら、それは哀しかったろうと思われる。
少し話はずれるが、ユウスケの家は浄土真宗本願寺派であった。しかし新しい住居は日蓮修行の地に近かった事もあり、近くの書店には主に日蓮宗徒の為の書籍や、法華経解釈についての本を沢山置いてあり、彼は目が開かれる思いであった。
まあともかく、彼は詩作品中、プーチンについてこう言及したかったのである。根本的に、プーチンも、私も、同様に愚かであると。
いや、人間というのはそもそも愚かであると
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)