風をとおすダンス、火をとかすシェイク/菊西 夕座
 
風をとおすダンス、火をとかすシェイク



血管が唐草模様にすけるほど、ここちよい陽ざしというこの距離は
いかなる比喩をもとかす太陽とのあいだ、いかにして結ばれたのか
血管がただひたすらに恋慕して、あたたかさを編みあげつづけた蔓のさき
そこに咲きでる一輪の花、それこそが今この瞬間にわく快のめざめか

善くいきる人は大地に根をはる樹のように、血管をはりめぐらせて受胎する
太陽の精気を、大空の霊気を、自然界の熟成を、そして感極まった絶息を
体内では官能という胎盤をとおしてあたらしい血管が唐草模様をぬりかえていく
地球という球根から楽園がめばえたことを太陽に徴(しる)すかざ
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