砂の装飾/atsuchan69
砂を撒く、
乾いたアスファルトに、
人でなしの
首を埋めるために
生き血を吸う白い砂を
さっさと撒く
額に、
汗がにじむ
地下まで続く
迷路、
ビルの街。
この界隈のすべてが、
密室に籠もって
じっと
息を潜めている
摩天楼の窓から
誰も信じない
美しい嘘を
吊るされた首たちが
延々と
話しつづける
揺れる首、
裏切りの対価は、
火と
硫黄の池だとしても、
とにかく、
その場さえ凌げば、
一日は終わる
陽の沈むころ、
やっと煙草に火を点ける
今日はもう、
これで終わりだ
砂を撒く、
落ちて転がった
嘘吐きの首をつぶし、
この街に、
痕跡さえ残さぬように
ぬかりなく、
生き血を吸う
白い砂を
さっさと、撒く
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